2017年(平成29年) 12月12日

タイムス×クロス コラム

琉球ゴールデンキングスの新たなる挑戦
「沖縄の宝」がBリーグの頂点を目指す日々。(1)

渡瀬 夏彦
渡瀬 夏彦(わたせ なつひこ)
ノンフィクションライター

1959年埼玉県生まれ。高校3年のときに「与那国島サトウキビ刈り援農隊」に参加して以来、約28年間沖縄通いを続け、2006年に移住。『銀の夢 オグリキャップに賭けた人々』で講談社ノンフィクション賞とJRA馬事文化賞を受賞。他の著書に『修羅の華 辰吉丈一郎がゆく』(講談社)、共著書に『誰が日本を支配するのか!? 沖縄と国家統合』(マガジンハウス)など。普天間問題からスポーツ(琉球ゴールデンキングス、琉球コラソン、FC琉球、高校野球、ボクシング等)まで、幅広いジャンルで雑誌、新聞等にドキュメントやコラムを執筆。関心は、脱基地、脱原発から、沖縄文化、自然、芸術・芸能・音楽、スポーツまで多岐にわたり、Facebook、Twitterやブログ「渡瀬夏彦の沖縄チムワサワサ~日記」(http://watanatsu.ti-da.net/)でも情報発信。現在、沖縄を舞台にした複数のノンフィクション作品を構想中。「沖縄戦・精神保健研究会」会員。

開幕戦で入場するキングスの選手(撮影:沖縄タイムス)

◆プロバスケットボール新時代の幕開け

 今季、琉球ゴールデンキングス(以下、琉球キングスまたはキングス)を含めた各チームが、未知の世界に一歩を踏み出したことは言うまでもない。

 これまでNBLとbjリーグに分かれていた日本の男子プロバスケットは、日本協会がリーグを統合できていないことを理由に2014年11月、国際バスケットボール連盟(FIBA)から加盟資格を停止され、国際試合禁止の厳しい処分を受けた。その後、川淵三郎を中心に協会の改革を進め、新リーグへの統合が決まったことで15年6月に処分は解除。16年9月22日、いよいよ「Bリーグ」が開幕したのだ。

 その記念すべきオープニングゲームを戦うチームとして選ばれたのは、2015―16シーズンのNBLレギュラーシーズンで1位となったアルバルク東京(旧トヨタ自動車アルバルク東京)と同シーズンのbjリーグの覇者・琉球キングスだった。

 沖縄で別件の取材が続いていたわたしは東京の開幕ゲームへ駆けつけることを泣く泣くあきらめて、テレビ観戦に専念した。

 結果は周知の通り、琉球キングスの2連敗(75―80、53―74)。

 旧NBLのレベルの高さをある程度は知っていたから、連敗自体には驚かなかった。長いシーズンは今始まったばかりなのだ。厳しい状況からのスタートも決してマイナスとは言えないだろうと考えたりもした。ただ、キングスの選手たちのムードが落ち込んでいなければよいが……と、「チームのメンタル」の現状が少々気にはなっていた。

 そこで、この連載第1回に合わせ、チームのメンタル面については、10月1、2日の滋賀レイクスターズ戦後、キャプテンの岸本隆一選手と、前キャプテンで球団創設からのメンバーでもあるベテラン金城茂之選手にインタビューした。

 まずはそのあたりからお伝えしよう。ちなみに試合はBリーグになって初のホーム戦で、2連勝(59―56、77―49)を飾った。
 

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