9月に沖縄本島沖で墜落し、飛行を停止していた米海兵隊の攻撃機AV8Bハリアーが7日午前、米軍嘉手納基地から離陸し、訓練飛行を再開した。県や関係市町村が原因究明までの飛行停止を求める中での強行的な再開に、県内から反発の声が上がっている。

嘉手納基地に着陸する米海兵隊の攻撃機AV8Bハリアー=7日午前9時32分、北谷町砂辺(喜屋武綾菜撮影)

 飛行再開を受け、翁長雄志知事は「県民の不安を増大させ、信頼関係を著しく損なうもので大変遺憾」とのコメントを発表した。

 午前8時39分、ハリアー1機が嘉手納基地を離陸。この日、延べ6機が離着陸した。関係者によるとハリアーは本島東沖合の事故機が墜落したホテル・ホテル訓練区域を飛行したという。嘉手納基地に戻ると、タッチアンドゴー訓練などを実施した。

 事故は9月22日に発生。在沖米軍は翌23日から同型機の運用を停止したが、今月5日、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は異例の会見を開き、「安全に飛行できるという確信を得た」として飛行再開を発表していた。

 これに対し県は「到底容認できない」と反発、安慶田光男副知事は6日、県庁に外務省の川田司沖縄担当大使と沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を呼び抗議した。飛行再開を追認した政府の姿勢を「真摯(しんし)に対応しているとは思えない」と非難していた。

 一方、沖縄防衛局は飛行前日の6日夕、機体の点検や搭乗員、整備員の手順などを確認した結果、「問題はない」とする米側の見解を記した文書を県や関係市町村へ提出した。