講座しまくとぅばルネサンス「ウチナーヤマトゥグチから見る沖縄の言語教育」が1日、宜野湾市の沖縄国際大学であり、約50人が参加した。同大の大城朋子教授が、若者は「やっけー」「じらー」などを「コミュニケーションのために効果的に使い、人間関係を紡いでいる」と解説した=写真。

日本語教育の視点からウチナーヤマトゥグチの使用例を話す大城朋子教授=沖縄国際大学

 大城教授らは、外国人向け日本語教育のために、教材『日本語バイリンガルへのパスポート うちなーやまとぅぐちを意識して』をまとめた。地域言語としてウチナーヤマトゥグチを意識する必要があるためで、成果を踏まえ、講座では実例の紹介としまくとぅばの教育も提言した。

 若者が盛んに使う「やっけー」は「この本、やっけー」「あいつ、やっけー」などで、若者が共通語で使う「やばい」と同様、マイナスとプラス両方の意味があるという。一方、しまくとぅばでは「やっけーやさや」のようにマイナスの意味しかないと指摘した。

 ウチナーヤマトゥグチを使う場面は「公式な場、例えばアルバイトでは言語の切り替えをしており、若者は気持ちを出すために使う」とした。また「ウチナーヤマトゥグチは、高齢者からの評価は低いが、若者は自分たちの言葉として意識している」という。

 共通語やしまくとぅばを使う言語の多層性は、地域でも個人の内面でもみられ、しまくとぅばやウチナーヤマトゥグチは親しい者の間で使われるという。その意味で「表現が豊かな、生の声をもっているといえるのではないか」とした。

 次回のしまくとぅばルネサンスは22日午後2時、狩俣繁久琉球大教授の「琉球諸方言の継承は可能か」。受講無料。問い合わせは沖国大、電話098(892)1111。