第71回国民体育大会「2016希望郷いわて国体」第9日の9日、県勢は11競技に出場した。

成年男子形決勝 気迫あふれる喜友名諒のスーパーリンペイ=岩手県営武道館(伊禮健撮影)

 空手道成年男子形の喜友名諒(劉衛流龍鳳会)は在本幸司(岩手)に2-3で惜敗し準優勝だった。組手団体、同少年男子の喜友名朝博(前原高)、運天葉月(沖縄尚学高)はいずれも初戦敗退。ハンドボール少年男子の興南高は準決勝で瓊浦高(長崎)を29-25で退け、2年ぶりの決勝進出を果たした。

 ボクシング成年男子ウエルター級の金城大明(自衛隊体育学校)は準決勝で3-0で判定勝ちし、決勝へ。那根一暉(中央大)、高江洲正達(県ボクシング連盟)はいずれも準決勝で判定負けした。

 陸上の少年男子共通走り高跳びで奥濱練真(中部商業高)は2メートル00で4位だった。成年女子やり投げの當間汐織(久米島高-九州共立大)は53メートル85で5位。同女子ハンマー投げの知念春乃(那覇西高-九共大出、日本体育施設)と少年女子共通やり投げの永山莉子(那覇西高)は6位だった。

 レスリングのグレコローマンスタイルで成年男子75キロ級の屋比久翔平(日体大)、同85キロ級の与那覇竜太(専修大)、少年男子60キロ級の大城達人(北部農高)、120キロ級の仲里優力(同)が準決勝に進んだ。

 カヌースプリント少年男子カナディアンシングル200メートルで安次嶺琉夏(沖縄水産高)が決勝に進んだ。自転車ロードレースの成海大聖(普天間高)は15位だった。第10日の10日、県勢は7競技に出場する。

アウェーの旗 4連覇逃す

 世界王者の喜友名諒(劉衛流龍鳳会)の国体4連覇が阻まれた。開催県の岩手代表、在本幸司に2-3で惜敗。岩手勢の優勝に観客が大きく沸く中、喜友名は「『悔しい』しかないが、今度は勝つ」。敗戦を教訓に、さらに強くなることを誓った。

 決勝形は得意のスーパーリンペイ。「調子も良かった。プレッシャーもなかった」。出だしの突きを強く重く、粘りを感じさせるように意識し、スピード感も表現するようにした。演武を終えると、「うまくいった」と手応えを感じ、田村正人監督と目を合わせて大きくうなずいたが、在本の旗の本数が上回った。

 4連覇を逃した試合後、多くの報道陣に囲まれた。「地元のプレッシャーの中、相手が難しい形をしっかり決めて最高の演武をしていた」と賛辞をおくった喜友名。「リズムが足りなかった。審判にアピールできる形をもっと追究していかないといけない」と語った。

 3位に入った2013年のアジア選手権以降、負けしらずだった。「気持ちを切り替えるしかない」と喜友名。25日からは個人2連覇、団体優勝の期待がかかる世界選手権に挑む。「もっと稽古をしろ、とのメッセージだと思う」。もう負けない-。真っすぐを向く目に、たぎる闘志をうかがわせた。(新垣亮)

「追われる怖さ」師匠の佐久本氏

 喜友名の師匠、佐久本嗣男氏は「勝負なので、負けは負け。素直に認めないといけない」と切り出した。

 世界で戦い抜いてきた自身の経験を踏まえ、4連覇を逃した喜友名に「勝負の恐ろしさ、追われる者の怖さを味わったのではないか」と述べた。

 2年前にあった世界選手権の喜友名は全戦で相手に1本の旗も揚げさせない完勝だったが、今月2日に県内で開催されたプレミアリーグでは6戦中、4-1が3試合あった。

 「今は追われる場」と何度も繰り返して喜友名に自覚を求めた佐久本氏は、「本人が負けから何を感じるか。武道の本質から外れない進化したパフォーマンスを見せるかにかかっている」と話した。 約2週間後に迫る世界選手権については、「大きな試練の場になる。今日の負けを次の勝ちに変えることができるかだろう」と期待を込めて語った。