那覇市街の9割が焼失するなど県内各地に甚大な被害をもたらした「10・10空襲」から72年目の10日、那覇市若狭の若狭海浜公園内「なぐやけの碑」で慰霊祭式典が営まれた。遺族ら約150人が参列。那覇市出身の戦没者ら2万9千人余りの名簿が奉納された碑に手を合わせ、静かに鎮魂の祈りをささげた。

10・10空襲の慰霊祭で焼香する参列者=10日午後、那覇市若狭の若狭海浜公園「なぐやけの碑」

 慰霊祭を主催した市連合遺族会の瑞慶山良祐会長は「二度と戦争遺族を出さず、戦争につながるいかなるものも容認しない。哀悼の心を子々孫々まで継承していく」とあいさつ。遺族代表で、祖母や父ら家族5人を亡くした首里遺族会の照屋苗子会長は「あの凄惨(せいさん)な光景が、今も昨日のように思い出されて胸が張り裂けそうだ。最愛の肉親を亡くした悲しみは表現できない」と語り、涙ながらに恒久平和に向けての決意を述べた。

 慰霊祭には城間幹子市長のほか、連合会を構成する4支部の関係者や県遺族連合会の宮城篤正会長、若狭地域の小中学校の児童・生徒らも参列し、焼香した。