たまに行くスポーツジム。高齢者と呼ぶには失礼にあたりそうな面々が元気だ。カラフルなウエアに身を包み、ランニングや筋トレ、水泳に励む姿はたくましい

 ▼それを裏付けるようなスポーツ庁の2015年度体力・運動能力調査結果が出た。握力や上体起こし、歩く能力などのテストで65~69歳の女性、75~79歳の男女の合計点が過去最高に。健康志向の高まりが背景にあるという

 ▼一方、10代後半から30代の女性で運動習慣がある人の割合は大幅に減り、30代女性では、体力も低下傾向にある。同庁は「働く女性が増え、運動の時間が取れない」と分析するが、やはり体力はつけたいもの

 ▼スポーツが苦手という方にはうれしい結果もある。過去に運動していたかどうかに関係なく、「いま」運動をしているかで、体力や健康によりよい影響を与えるという。部活動などの経験がなくても、「いま」が勝負ということか

 ▼スポーツ庁の担当者は今後、働く若い女性向けのニーズや運動しない理由を把握し、新たなスポーツの提案もしたいという。運動する時間を持てる働き方や環境づくりも必要だろう

 ▼朝夕、秋らしさを感じるようになったこの時期。「いま」を始めるにはもってこいの季節でもある。10月は健康強調月間。スローガンの「未来の自分に健康宣言」してはいかがだろうか。(赤嶺由紀子)