豊見城中央病院を運営する社会医療法人友愛会と豊見城市が、週3回の透析が必要な外国人患者でも沖縄観光を楽しめるよう、受け皿作りに取り組んでいる。まずは沖縄に近い台湾から患者10人と家族、付き添いの医師ら計24人を4泊5日で迎え、将来は定期的な受け入れを目指す。沖縄県内初の取り組みだという。(政経部・平島夏実)

透析患者の受け入れ体制づくりを目指す(左から)SORAアカデミーサポートの城間宇恵社長、友愛会法人事務局企画課の比嘉公一主任、豊見城中央病院の新垣晃院長、南部病院の城間寛院長=7日、豊見城市の豊見城中央病院

 同病院では外国人観光客の救急受診が増えており、外国語に対応できる医療スタッフの育成に取り組んでいる。SORAアカデミーサポート(那覇市、城間宇恵そらえ社長)による語学研修(週2回、半年間コース)を昨年から取り入れている。海外からの透析患者受け入れは急患と違ってあらかじめ予定できるため、語学実習の場として役立てる狙いもある。

 友愛会は昨年9月から12月にかけ、受け入れの課題を探ろうと台湾で現地調査を実施した。「海外旅行で一番不安なのは言葉の問題」と訴える透析患者が多かったという。

 調査では、現地の政府機関や民間の保険会社も訪問。台湾人が海外で透析治療を受ける場合、治療先で発行された診断書と領収書があれば台湾での相当額を患者に払い戻す仕組みを確認した。透析に必要な費用は日本で1回平均約3万5千円、台湾で8千円前後。差額は患者負担になる。海外での治療費を給付対象に含む保険商品が販売されていることも分かったという。