サバニでの新郎新婦入場やマグロ入刀など、結婚儀式にウミンチュ文化を盛り込んだ「糸満にーびち(結婚式)」が9日、糸満市西崎町の糸満海のふるさと公園で催された。地域資源を活用した観光商品のモデルとして実施。食事や市内産の泡盛も振る舞われ、みんなで個性的な披露宴を楽しんだ。

「糸満にーびち」のマグロ入刀で晴れの日を祝う(右から)森田直広さん、愛香さん夫婦=9日、糸満市西崎町の糸満海のふるさと公園

サバニに乗り池を進む森田夫婦と三千太郎ちゃん(手前)=9日、糸満市西崎町の糸満海のふるさと公園

「糸満にーびち」のマグロ入刀で晴れの日を祝う(右から)森田直広さん、愛香さん夫婦=9日、糸満市西崎町の糸満海のふるさと公園 サバニに乗り池を進む森田夫婦と三千太郎ちゃん(手前)=9日、糸満市西崎町の糸満海のふるさと公園

 糸満の暮らしや文化を学ぶ団体「糸満365」が主催した。同団体副代表で、披露宴をしていないという宜野湾市在住の森田直広さん(33)が地域活性化につなげようと自ら企画。妻愛香さん(38)、長女で真志喜中2年の芙愛利(ふあり)さん、長男の三千太郎(みちたろう)ちゃん(4)も一緒に同公園で開催した。

 公園内の池に浮かべたサバニに森田さん夫婦が乗り込むと、仲間がゆっくりと押して前進。森田さんは見守る人々に手を振り、笑顔で応えた。その後、糸満市沖で取れたばかりのマグロに2人で包丁を入れると、写真撮影の人だかりができた。漁師の中には、ケーキの代わりに魚で入刀する人もいるという。

 古民家に移動し、畳間で行われた結婚儀礼では、絡み付く様子から仲むつまじさの象徴とされるタコの切り身を互いに食べさせ合った。

 友人あいさつや乾杯などおなじみのセレモニーもあり、芭蕉(しょう)布に身を包んだ愛香さんは「こういう式や披露宴もあるんだと楽しくて、感動した。くだけた雰囲気なので、友だちも参加しやすいかも」と喜ぶ。

 糸満365代表で市在住の上原達彦さん(33)は「初めての取り組みで、多くの人を楽しませることができた。要望に応じて内容を変えることもできる」と手応えを得た様子だった。