東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設工事で、砂利を運んでいるダンプカーに多くの法令違反があることが分かった。ダンプ表示番号がないなど、いずれも外見で把握できる違反。警察は車両や機動隊員を大量動員してダンプを護衛しているが、「違法行為はこれまでに確認されていない」と説明している。

後部のダンプ表示番号がなく、バンパーの長さも足りない車両を機動隊が警備している=9月21日、東村高江

 外見から確認された違反は、(1)左右と後部に表示義務があるダンプ表示番号がない(ダンプ規制法違反)(2)車体の幅と比較してリア(後方)バンパーの長さが基準より短い(道路運送車両法違反)-など。

 9月21日の本紙調査では、ダンプ10台のうち5台で表示番号がないか不鮮明、7台でリアバンパーの長さが不足していた。

 ダンプは工事受注業者の関連会社が運行。日曜日を除くほぼ連日、砂利をヘリパッド建設予定地に運び入れている。警察は一時ダンプ10台に対して車両20台を出して護衛していたほか、現在もダンプを通すため、県道70号を一般車両通行止めにしたり、機動隊員が抗議の市民を強制排除したりしている。

 県警は本紙の取材に「交通危険防止のため、車両付近で必要な警備活動をしている。ダンプの警護はしていない」と強調。「今後、仮に法令違反が認められれば適切に対処していきたい」と回答した。

 工事を発注した沖縄防衛局は受注業者に法令順守を課していると説明。会社に確認した結果として、「ダンプ表示番号は一部経年変化や汚れで見えづらい点があったが、きちんと表示しており、法令違反の事実はない」と主張した。一方、業者は取材に違反を認めた上で「早急に改善したい」と答えており、見解が食い違っている。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんらは14日、沖縄総合事務局の陸運事務所(浦添市)を訪ね、違反車両の写真を提供。「早急に走行を止めるべきだ」と求めた。事務所側は「内容を確認して対応する」と述べた。過去の違反事例では、事実確認の往復はがきを使用者に送るなどの対応にとどまるという。