【台北市で村井規儀】オリオンビール(沖縄県浦添市、嘉手苅義男社長)は15日、台北市の統一時代百貨台北店で3年連続となるオリオンビアフェストin台北を開いた。嘉手苅社長は、台湾で総代理店を務めるパレット貿易(諸喜田伸社長)を通じて現地のセブン―イレブンと商談を進めていると表明。今年2月に開設した台湾事務所を営業所へ格上げしたい考えを記者団に述べた。セブン―イレブンは台湾に約5千店舗あり、海外出荷量の半数を占める台湾での出荷拡大に弾みをつけたい考えだ。ビアフェストは16日まで。

会場全体で乾杯し、盛り上がったオリオンビアフェストin台北=15日、台北市

オリオンビールで乾杯する来場者=15日、台北市

会場全体で乾杯し、盛り上がったオリオンビアフェストin台北=15日、台北市 オリオンビールで乾杯する来場者=15日、台北市

 500席あるフェスト会場は、午後3時の開場から多くの若者やカップルでにぎわった。ディアマンテスやイクマあきらら県内のミュージシャンが演奏で盛り上げ、ときおり強い雨が降る中、来場者はオリオンビールと沖縄の音楽を楽しんだ。

 沖縄観光コンベンションビューローと県産業振興公社も出展し、泡盛や塩などの県産品と観光をPRした。

 友達と初めて訪れた王偉岐さん(台北市)は「オリオンビールは飲みやすくておいしい。自分にとっては沖縄=オリオンビールのイメージがすっかり成立している」と話し、「コンビニエンスストアに普及して、いつでも飲めるのもいい」と評価した。

 昨年7月に台北へ居酒屋「秘密基地」1号店を設けた飲食店経営のレコ琉球も、会場にブースを構え、ビールのつまみを提供。仲澤直也店長は「若者を中心に台湾ではお酒の需要が伸びている」と述べ、会場の盛り上がりにうなずいた。フェストには昨年、1万人の来場があった。

 オリオンビールの台湾進出は1997年に飲食店向けに樽生を出荷したのが始まり。2010年には台湾ファミリーマートなどの量販店で350ミリリットル缶、14年には500ミリリットル缶の販売を始めた。15年度の台湾への出荷量は1648キロリットルで、海外出荷量全体(3158キロリットル)の52%を占める重要地域。本年度は2100キロリットルを目標にしている。

 商談を進めているセブン―イレブンでは今年4―6月にテスト販売し、1万2千ケースの売り上げがあった。