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  • 沖縄県内の小中学校の一部の給食牛乳が週1回、生乳から加工乳に
  • 乳牛の飼養頭数が減り、生乳の生産量が落ち込んだことが原因
  • 栄養士は添加物のない生乳が望ましいとするが、11月まで続く予定

 沖縄県内の生乳生産量が減少していることから、20市町村の小中学校の一部で14日から、給食で毎日提供されている牛乳が週に1度、生乳から成分調整された加工乳に変更されていることが17日、分かった。加工乳は毎週金曜に出されており、11月中旬まで続く予定。(社会部・嘉数よしの)

乳牛(資料写真)

 県内では酪農家数や乳牛の飼養頭数の減少を背景に、生乳の生産量が落ち込んでいる。農林水産省によると、今年3~7月の生産量は前年比で3・4%下回った。県内主要乳業メーカーは牛乳の生産を制限し、品薄になっている小売店もある。

 県学校給食会によると、給食用牛乳は2001年度から地産地消の推進などを目的に、全て生乳を提供してきたという。県学校栄養士会前会長で栄養教諭の根川文枝さんは「生乳と加工乳は栄養面ではあまり差がないが、添加物のない生乳の方がより望ましい」と説明する。

 昨年から生乳の確保が困難になり、熊本県産を取り寄せるなどしてきたが、それでも間に合わなくなり、一部の学校での加工乳の導入が決まった。

 乳価も上がっている。給食では16年度、前年度より1・29円上がり、53・56円になった。給食は1食あたり220~260円ほどのため、影響は小さくない。

 今回対象になっているのは那覇市や沖縄市、名護市など20市町村の一部の小中学校。冬場は乳量が増えるため、11月11日ごろまでの暫定的な措置で、その後は生乳を確保できる見通しという。

 保護者らには14日までに各市町村教育委員会などを通して通知された。