「大会初と思われる姉妹4人が、400メートルリレーに出場します。ご注目ください」-。9月25日、沖縄県国頭村陸上競技大会の会場内にそんなアナウンスが響いた。観衆は立ち上がって身を乗り出した。熱い視線を浴びてスタートを切った次女のバトンは、アンカー五女まで無事に渡り、見事なチームプレーで優勝。場内から大歓声が沸き起こった。

見事なチームワークで優勝し喜ぶ(左から)父の吉昭さん、里紗さん、里穂さん、里留さん、里駒さん母の里子さん=国頭村・かいぎんフィールド国頭〓

 同大会一般女子400メートルリレーのチームは、村桃原区で畜産業の平良吉昭さん(64)、里子さん(61)夫婦の5人娘のうち、スタートに次女里紗さん(28)、2走は四女里留(りる)さん(25)、3走は三女里穂さん(26)、アンカーは五女里駒(りく)さん(20)の4人の娘で編成。息の合ったバトンリレーで2位の鏡地チームを抑え、1分3秒9でゴールした。

 トップでゴールを切った4人は抱き合って大喜び。里紗さんは「4人で初めてチームを組んでの優勝は、一生の思い出になる」と感動した様子で声を弾ませた。

 吉昭さんは娘の快挙に「みんなに『4人娘の素晴らしい活躍おめでとう』と言われうれしかった」と目を細めていた。

 本部席で声援を送っていた宮城久和村長と園原實村教育長は「姉妹4人がチームを組んでの見事な優勝。村陸上競技史に残る快挙な出来事で感動した」とわがことのように喜んだ。

 桃原区の比嘉良幸区長は「4人の活躍で一般女子の部1位、男女総合で優勝と区民あげて感謝している」と大喜び。大会長で同区出身の小川剛男さんも「大会記録に残る偉業」と感激していた。

 4姉妹の奮闘はリレーだけにとどまらず、里紗さんは円盤投げ2位、里穂さんは100メートルハードルで1位、里留さんは走り高跳び1位、やり投げ2位、里駒さんは100メートルと走り幅跳びで1位と大活躍だった。(山城正二通信員)