海外移住者の子弟受け入れ事業で沖縄県読谷村で研修中の阿波根有司マウリシオさん(34)=ブラジル2世=は、クイズ形式でしまくとぅばを学ぶ「うちなーぐちゲーム」(仮称)のアプリ開発を目指している。地元サンパウロで、システム開発などを手掛ける会社エネクテックを経営する阿波根さん。多くのブラジル人に沖縄としまくとぅばを知ってほしいと、アイデアを思案中だ。

「うちなーぐちゲーム」のアプリ開発を目指す阿波根有司マウリシオさん=日、沖縄市

「うちなーぐちゲーム」のアプリ開発を目指す阿波根有司マウリシオさん=日、沖縄市

 阿波根さんは2006年にサンパウロで創業。ホームページ制作やシステム開発、パズルゲームなどのアプリ、製薬会社の専門職を対象にした研修用アプリなど幅広い開発を手掛けている。

 ことし7月から父親の出身地・読谷村で研修に参加。三線や日本語、しまくとぅばなどの学習に励む毎日だが、ホームステイ先に戻ると、アプリ開発のアイデアも練っている。

 両親が話すしまくとぅばを幼いころから聞いていたこともあり「覚えてみたい」との思いが強かった。アプリ開発も「うちなーぐちを覚えてブラジルの人にも教えたい」という発想からだ。

 アプリの具体的な設計はこれからだが、キャラクターがイラストに対応する言葉や単語を選んで、正解を探すゲームを想定。「オラ!」は「ハイサイ(ハイタイ)!」などのあいさつから、単語や簡単な日常会話まで盛り込む予定で、「7歳から使えるクイズ形式にして、楽しく学べるものにしたい」と話す。

 しまくとぅばの語彙は、村史編集室の協力を得て基礎となるデータを収集。今後は、ポルトガル語に翻訳する作業に取りかかる。アプリのデザインは会社のデザイナーに相談するが「沖縄らしいモチーフを取り入れたい」と夢は広がる。

 研修が終わる12月ごろの完成を目標にしているが「大丈夫かな。間に合うかな」と苦笑い。好きなしまくとぅばは「イチャリバチョーデー」という阿波根さん。ウチナーンチュ大会では、ブラジルから訪れる、おばやいとことの再会を楽しみにしている。