名護市辺野古で9日、12年ぶりにカジマヤー祝いのパレードがあった。カジマヤーを迎えたのは金城文雄さん(95)。風車や花の飾りをあしらった真っ赤なオープンカーで区内外を回り、集まった人たちに祝福された。

オープンカーでパレードし、集まった区民に祝福される金城文雄さん(中央)=9日、名護市辺野古

 子ども6人、孫15人、ひ孫23人に囲まれ、元気に暮らす金城さん。辺野古で生まれ育ち、20歳の時に故八千代さんと結婚するが、翌年には旧日本軍に入隊。中国東北部で捕虜となり、シベリアに抑留された。

 1947年に故郷の辺野古に戻り、40代から約20年間、雑貨屋「赤羽商店」を営んだ。当時、食品から生活雑貨まで手広く扱う店は区内に少なく、「赤羽屋」と言えば隣の久志区の人も分かるほど有名だったという。金城さんは今でも地域の人たちから「赤羽おじー」と親しまれている。

 足が悪くなる最近までは、自宅から約1キロ離れた畑まで歩いて出かけ、野菜を育てていた。元気の秘訣ひけつは「毎日運動することと、好き嫌いなく食べること」だという。

 パレードでは、金城さんにあやかろうと多くの区民が家から出てきて風車を手にしたり、金城さんに握手を求めたりして祝福した。金城さんは「何とも言えない喜び。これからも区の皆さんと楽しく過ごしていきたい」と満面の笑みを浮かべた。

 自宅前の道でパレードを見守っていた島袋エイさん(90)は「いつもにこにこして、みんなから好かれるおじー。地域では久しぶりのカジマヤーだからうれしいね」と目を細めた。