沖縄県東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設に抗議する市民に機動隊員が「触るな、土人が」などと発言した問題で、翁長雄志知事は19日、「言語道断で到底許されない」と強く非難した。沖縄県庁で記者団の質問に答えた。

大阪府警の機動隊員が差別的な暴言を吐いた問題について記者の質問に答える沖縄県の翁長雄志知事

 翁長知事の記者団との主なやりとりは次の通り。

 -県警本部長といつ面談し何を求めるのか。

 「本部長に会うと決めたのは(会見の)1時間前。抗議も含めて話をしたい。『土人』という言葉は大変、衝撃的だ」

 -那覇市長時代の東京要請行動の際にも差別的な言葉が投げ掛けられた。

 「侮辱的な言葉が飛んできた。そういう言葉は人と人の絆を壊す。沖縄と本土は違うのかという苦しさがあり、どう対処していくか難しい。いずれにしろ、沖縄に浴びせられるのは大変きつい言葉だ」

 -警察官から発言が出た。

 「公務員として、表現の自由にも敬意を払いながら県民、国民の安全を守るべき人が、ああいう言葉で対処する様子に『県民に対する配慮が全くない』と感じる人は多いのではないか」

 -大阪府警の機動隊員の発言。撤収を求めるか。

 「機動隊は引き取ってもらいたいという気持ちはある。しかし大阪の人だけ(撤収)とするのは、なかなか難しいと思う。(県議会)本会議で、『機動隊員の指導・教育はしっかりやっている』という答弁だったので、まずは県警本部長から見解を聞かなくてはいけない」

 -沖縄に対する構造的差別があるのでは。

 「政府は誠心誠意、県民に寄り添うというが、何も変わらない。そういう積み重ねの中で、(差別的な)発言も容易に出てくる」

 -別の機動隊員が『シナ人』という言葉を使った。

 「これは(現時点では)確認していないので、話はできない」

 -政府側からの連絡は。

 「ない。(菅官房長官が)『許すまじきこと』と言うのは当然だと思う」