機動隊員が市民に「土人」「シナ人」と差別発言した問題で、翁長雄志知事は20日、県庁に池田克史県警本部長を呼び、抗議した。

機動隊員の発言について「魂の飢餓」と池田克史県警本部長(左)に抗議する翁長雄志知事=20日午後、沖縄県庁

 知事は「言語道断。県民の感情を逆なでし、悲しませる厳しい言葉だ」と批判。基地を押しつけられてきた歴史、政府に無視される民意など県民が抱える「魂の飢餓感」を傷つけられたと訴え、機動隊員への指導方法をただした。

 「言い訳もできない。県警にも大きな責任がある」。池田本部長は「遺憾」「残念」と謝罪を繰り返し、県警の責任を認めた。職務上の問題で県警本部長が知事と面談するのは極めて異例。動画サイトに投稿された発言映像の閲覧数は18日までで200回ほどだったが、20日午後9時には50万回を超えた。

 翁長知事は発言を「相当さげすんだ言葉」などと強く非難。口を真一文字に結び、うなずきながら聞いていた池田本部長は、不適切な発言をした警察官2人について「今は県警の管理下で働いており、県警にも責任がある」とした。

 また、機動隊員には抗議行動の動画や画像を見せ「冷静沈着に(警備)するようにと指導していた。これで足りていたのか見直したい」と述べ、指導内容を再考する意向を示した。

 知事は金城棟啓県公安委員長ら3人とも面会。金城氏は面会後、取材に対し「警察および派遣された警察官を管理する立場として県民の皆さまにおわび申し上げたい」と謝罪した。