10月21日から23日までの間、那覇市の奥武山公園と県立武道館を会場に開催される第40回沖縄の産業まつり。沖縄県内の酒造メーカーも出展、限定商品などを販売しています。会場で試飲できる商品もあります。沖縄タイムス紙面で紹介した記事をまとめました。

 ※未成年の飲酒、飲酒運転は法律で禁止されています。産業まつり会場へはバス、ゆいレールなど公共交通機関をご利用ください。

<まさひろ酒造>戦前の「貴重な黒麹」を使った古酒 先行販売

限定販売する「蔵出しまさひろ12年古酒 昭和初期黒麹仕込み」をPRする(左から)まさひろ酒造特販部の藤村係長、製造部の新垣係長、特販部の棚原係長=18日、沖縄タイムス社

 まさひろ酒造(糸満市、新城満社長)は戦前の黒麹(こうじ)菌を使った「蔵出しまさひろ十二年古酒昭和初期黒麹仕込み」を発売する。720ミリリットル入り、アルコール30度で、希望小売価格は税込み3500円。限定千本。21日に開幕する「沖縄の産業まつり」で、500本を先行販売する。

 発酵学の権威、故坂口謹一郎東京大学名誉教授が戦前に県内酒造所から採取し、保存されていた黒麹菌3種で醸造。

 同社の新垣喜彦係長、藤村啓一郎係長、棚原真千子係長が18日、沖縄タイムス社で「貴重な黒麹菌を味わって」とPRした。

<瑞泉酒造>海洋深層水で香り華やか 大正時代の文献ヒントに

海洋深層水を使った泡盛を開発した(右から)伊藝壱明氏、佐久本学代表、勝連陽子主任=6日、那覇市・瑞泉酒造

 瑞泉酒造(那覇市、佐久本学代表)は、海洋深層水を使った新たな泡盛を開発した。製造部の伊藝壱明氏が大正時代の文献「琉球泡盛ニ就イテ」の中で泡盛製造について「元来沖縄県は井水(井戸水)に乏しいので、時々海水を使用する」との記述を見て、海水の使用を発案。6年の研究期間を経て、商品化につなげた。佐久本代表は「きれいな沖縄の海をイメージさせる商品。観光客や若い世代に楽しんでほしい」としている。

 泡盛製造では海水を使用することがほとんどないという。伊藝氏は文献を読んで「どんな味がするのか造ってみたかった」と研究のきっかけを話した。

 2010年から県工業技術センター、県海洋深層水研究所と研究を開始。麹(こうじ)に酵母と水を加える仕込みの段階で使う仕込み水に海洋深層水を使った。仕込み水に占める海洋深層水の割合が6~25%で、アルコールの生成速度が速くなり、フルーティーな香りと甘く芳醇(ほうじゅん)な味わいの泡盛ができることが分かった。

 研究結果を基に開発した泡盛は、華やかな香りとほのかに甘い軽快な飲み口が特徴。水割りやロックで飲むとより風味を楽しめるという。蒸留の工程で塩分は除かれるため、塩辛くはない。

 来年1月の発売に向け、商品開発に取り組んでいる。21日から3日間、那覇市で開かれる沖縄の産業まつりで、試験販売する。アンケートを実施し、商品名やデザインを決める。アルコール度数は30度。720ミリリットル入り1400円での販売を予定している。