【糸満】学校で、バナナの葉を餌にウニ養殖―。糸満市西崎の沖縄水産高校(大城栄三校長)が、減少傾向の止まらないシラヒゲウニを食卓に届けようと、陸上養殖の技術確立を試みている。学校の特長を生かして設備投資などの壁はクリア。数年掛かりで夢の実現に挑む。(南部報道部・堀川幸太郎)

陸上養殖を目指し、シラヒゲウニを飼う水槽。浮かんでいるのは餌となるバナナの枝。葉は食べ尽くした後=19日、糸満市の沖縄水産高校

シラヒゲウニの人工授精の準備をする沖縄水産高生=19日、同校

陸上養殖を目指し、シラヒゲウニを飼う水槽。浮かんでいるのは餌となるバナナの枝。葉は食べ尽くした後=19日、糸満市の沖縄水産高校 シラヒゲウニの人工授精の準備をする沖縄水産高生=19日、同校

 シラヒゲウニは、稚ウニを放流し、水揚げする栽培漁業が中心だが1975年の2200トンをピークに生産が激減。14年に4トンまで落ち込んだ理由を海洋環境の変化が大きいとみる同校は、陸上養殖に着目して14年、実現に動き始めた。

 県栽培漁業センター=本部町=によると壁は高い。年間10万匹の稚ウニを生産し、業者らに販売する中で利用目的を調べると「99%は放流用。1%が養殖だが新規が多く継続を諦めている」(松尾和彦主任研究員)と、困難さを示す現状が分かった。