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  • ジョン・ミッチェル氏が米空軍サイトから接続を拒否されている
  • 同氏は情報公開制度を使い、環境汚染など基地内の実態を次々報道
  • 海兵隊による監視活動も判明しており「報道の自由の侵害」と批判

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米空軍が私のウェブサイト閲覧を遮断していることに気付いたのは昨年。情報公開請求手続きのコーナーを含む空軍サイト全体に接続できなくなっていた。「国境なき記者団」がテストし私の自宅のIPアドレス(インターネット上の住所)からの接続が遮断されていると分かった。

ジョン・ミッチェル氏が情報公開制度で入手した嘉手納基地内の写真。格納庫から流出した泡消火剤で地面と車が覆われた=2013年12月(ジョン・ミッチェル氏提供)

 情報公開請求は調査報道の大きな武器だ。これまで米軍による環境汚染や沖縄を蔑視する内容の新任兵士研修の実態を明らかにしてきた。接続遮断は、取材活動の妨害にほかならない。

 ことし6月、誰が遮断を命じたかを明らかにするため、嘉手納基地に郵送で情報公開請求の手続きをしたが、同基地は「祝日」「悪天候」を理由に何度も手続きを引き延ばそうとした。9月、国防総省に法令順守を求める手紙を出し、10月上旬にやっと37ページの文書が公開された。

 内部の電子メールには私が「(米軍に)敵対的」「協力関係を築く見込みがない」などと書かれていた。公開文書には、4月に同基地の環境汚染を報じた後、日本の防衛省と外務省が私が入手したのと同じ8500ページ超の事故報告書を要求していたと書かれていた。

 米軍は間違いや違法行為を隠そうとする。私の仕事はそれを明らかにすることだ。米軍が私を批判するのは自然なことで、むしろ仕事が順調に運んでいるとも言える。だが先日判明した海兵隊による監視、そして今回のサイト接続遮断は報道の自由の明白な侵害だ。

 著名なジャーナリスト、ダニエル・エルズバーグ氏らが創設した米NPO法人「報道の自由財団」はコメントを出し、「米軍は国内外を問わず、正当な活動をしているジャーナリストを監視し、報告文書を書くべきではない。ジャーナリストと報道の自由を危機にさらすことになる」と批判した。