空手の「形」の集団演武の数でギネス世界新記録を目指す「空手の日記念演武祭」(主催・県、沖縄伝統空手道振興会、県議会)が23日、那覇市の国際通りであった。約4千人の参加者のうち3973人が成功し、公式新記録に認定された。2013年8月にインドで記録した809人を大幅に塗り替え、空手発祥の地・沖縄を内外にアピールした。

国際通りを埋め尽くした空手家が一斉に「普及型Ⅰ」を演武し、ギネス記録を更新した=23日、那覇市牧志(伊禮健撮影)

 ギネス認定証を受け取った翁長雄志知事は「沖縄のウヤファーフジ(祖先)が築き上げた空手が認められた」と声を弾ませた。その上で「演武祭を一つの契機に、今後も伝統空手・古武道の発展に取り組んでいこう」と呼び掛けた。

 演武祭には県内空手関係者や小中高生に加え、第6回世界のウチナーンチュ大会で来沖している空手家も多数参加。国際通りを空手着の白色で埋め尽くした。

 午後3時半すぎ、約100人のギネス関係者が監視する中、「普及形Ⅰ」を一斉演武。勇壮な形に合わせて「エイ」「ヤー」と力強い声を響かせた。約2時間後、公式認定員が新記録樹立を発表すると、国際通りは歓喜の渦に包まれた。

 同振興会の喜友名朝孝理事長は「空手発祥の地・沖縄を世界に発信でき、青少年にも夢と希望を与える」と喜んだ。東京五輪の空手競技の沖縄誘致について「沖縄の心意気が東京にも届いてほしい」と訴えた。

 県議会の新里米吉議長も「空手発祥の地・沖縄を世界に訴えていく契機になる」と期待した。

 25日の「空手の日」は、県立武道館で「ウチナーンチュ大会空手・古武道交流演武祭」が開かれる。

 【ことば】普及形Ⅰ 沖縄空手古武道辞典によると1941年、伝統空手の普及発展のため、初心者向けの「形」を創作しようと当時の早川元知事の委嘱を受け、空手道専門委員会が発足。首里手系の長嶺将真師範が「普及形Ⅰ」を創案し、委員会で認められた。