「昼も夜もうるさい。米軍はふざけてる」。17日夜、会社にかかってきた電話は宜野湾市民から。普天間飛行場の夜間訓練に対する訴えだった

▼同日から6日間、岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機が普天間に飛来した。80デシベル以上の騒音は「極めてうるさい」に分類される。県の測定によると上大謝名区では110デシベルを超える騒音が連日発生。市には通常の1カ月分に当たる計44件の苦情が殺到した(22日付本紙)

▼上大謝名は滑走路南側に近接し、米軍機は住民の頭上をかすめるように飛ぶ。FA18のまき散らす金属音は特に耐え難く、「心臓がばくばくする。療養中なのに命に関わる」との訴えは切実だ

▼住宅地上空での旋回や深夜・早朝の飛行、外来機の飛来などを米軍に禁じれば一定の被害軽減になるのに、政府は決して要求しない。米軍には歯止めを掛けず、「辺野古に移設しないと普天間の危険性は除去できない」と沖縄側に責任転嫁する

▼先の衆院補選で、安倍晋三首相は東京都知事選で対立した小池百合子知事と一緒に同じ候補を応援した。ネクタイは小池カラーの緑色

▼「小池さんとは都知事選で闘ったが、都民の意思が示された以上、国が協力するのは当然だ」。都民と沖縄県民の意思は何が違うのか。基地被害に苦しむ県民に「寄り添う」姿勢も信念も、全く感じられない。(磯野直)