東村高江での「土人」発言の機動隊員がうれしそうに、ある男に声を掛けている様子がネット動画で流れている。その相手は京都朝鮮初級学校を襲撃し、裁判で有罪判決を受けたレイシストたち。彼らはわざわざ沖縄まで来て大阪府警の機動隊を褒めたたえ「シナ・チョーセンの犬が!」と住民を罵倒している。

辛淑玉さん

 共通するのは「自分は国家に褒められる行為をしている」との認識。この発想は相模原の障害者施設で19人を殺し、26人に傷を負わせた犯罪者と同一線上にある。喜んで殺しているのだ。

 沖縄戦を生き延びたおばあに対してさえヘイトスピーチを浴びせられるのは、彼らが無知だからではない。「憎しみ」を持っているからだ。根拠のない憎悪が彼らを突き動かしているのだ。だからこそ、化けの皮を剥がされたことに対する逆ギレが起きている。

 植民地支配の甘い汁に酔った日本人は「人類館事件」の頃より更に進化して自分たちは良いことをしていると思い込み、抵抗する者には「国家の敵」の烙印(らくいん)を押し、見せしめとして徹底的にたたく道を選んだ。これを許してはならない。

 今が、正念場だ。一緒にふんばろう。(のりこえねっと共同代表)