政府と企業が手を結び、計画に反対する地元住民を弾圧して排除し、歓迎されない工事を強行に進めようとする米ノースダコタ州の石油パイプライン建設が全米で注目を集めている。

 テキサス州の建設会社エナジー・トランスファー・パートナーズが主導する企業連合ダコタ・アクセスによる同計画は、四つの州にまたがる全長約1900キロのパイプラインを建設するもので事業費は約4兆円。日本の大手銀行を含む米主要金融機関が融資する。

 同計画に反対する先住民スタンディングロック・スー族は、水源と神聖な土地が脅かされ、環境が汚染されると主張し、居留地周辺での建設中止を求めたが、州当局は重大な影響は認められないとして計画を認可。同族は4日に連邦裁判所に工事差し止めを求めたが、建設会社側は同族側が工事を停止させるために暴力を扇動し、法を犯したなどと主張。裁判所は、同族の主張を裏付ける証拠が提示されていないとの理由で訴えを却下した。

 その前日、同族側弁護士は、建設会社側が整地しようとしている土地は部族の埋葬地であると証明する文書を法廷に提出していたのだが、建設会社は唐突にブルドーザーで整地を始め、聖なる土地を守ろうとする人々を犬を使って攻撃。子供を含む6人が負傷した。