水道設備のシステム構築を手掛けるコムテック創研(那覇市、大城豊代表)は、水道水の流量計データを遠隔で収集・分析できるテレメーターを独自開発し、普及を進めている。携帯電話の通信回線を使うなどしてコストを抑制。リアルタイム監視で、水道管の漏水をすぐに発見できるメリットがあり、県内4市村で導入されている。今年9月には低価格の新製品を開発。競争力を高め、全国展開を目指す。(政経部・照屋剛志)

小型化、低価格を実現したテレメーターを紹介する大城豊代表(左)と開発担当の吉本武徳氏=24日、那覇市・コムテック創研

 水道水の流量計はマンホール内に設置され、地域ごとの水道水の利用量を計測している。従来はマンホールのふたを開けて係員が目視で数値を確認している。

 同社は携帯電話の通信回線を使うなどITを取り入れ、データを一括で収集できるようにした。目視での確認は1カ月に1回程度がほとんどだが、同社のテレメーターは数秒単位でデータを蓄積でき、漏水などの水道設備の異常を即座に発見できる。

 現在は沖縄市、宜野湾市、那覇市、恩納村で導入されており、那覇市では漏水をすぐに見つけ、その日のうちで漏水している場所まで特定できた。

 大手メーカーの製品に比べ、装置がコンパクトで価格も安いのが特徴。測定できる項目も多いという。今年9月には、設計を改善し、計測装置を約2割小型化した新製品を開発。価格も38万円と6割下げた。部品の数を減らし、作業工程も簡素にしてコスト削減に取り組んだ。

 大城代表は「常に小型化、低価格を目指している。スピード感を持って改良しており、価格でも勝負できる。全国も目指していく」と意欲。提携企業を選定しており、次年度にも実施する方針だ。

 全国的に水道管の老朽化による漏水が課題となっているといい、「漏水を早く見つけ、資源の無駄遣いをなくせるようにしたい」と話した。