沖縄県宜野座村にルーツを持つ、ペルー3世のミュージシャン伊芸研治さん(29)が、2015年度の村の研修生受け入れ事業で来沖した際に作詞作曲した歌を基にした「ギノザンチュ ヤイビン」が、28日に開かれる「世界のギノザンチュの集い」のテーマソングになった。伊芸さんが自身のルーツなどを肌で感じた思いを歌に乗せ、海外の村人会や住民らも参加したプロモーションビデオ(PV)も製作されて反響を呼んでいる。(北部報道部・伊集竜太郎)

宜野座村まつりで「ギノザンチュ ヤイビン」を歌う伊芸研治さん(前列中央)ら=23日、同村農村公園

 伊芸さんは村出身の祖父の故郷訪問を目的に、昨年度来沖。祖父から宜野座の話やウチナーグチは聞いていたが、沖縄で祖父の妹に会い「言葉を交わさなくても、会った瞬間にルーツやアイデンティティーを感じ、すべてがつながった」と振り返る。

 その思いを歌詞に託し、沖縄に「行く」ではなく、迎えてくれる人がいるから「帰る」と表現。「だって/もう/ここは/ふるさと/いつでも」「うけつぐ/このたましい」と率直な思いをつづった。

 原曲はスペイン語で「ウチナーンチュ ヤイビン」のタイトルだったが、宜野座の親せきや村国際交流員の比嘉里美さん(33)らの助言で日本語版にアレンジ。村文化センターがらまんホールの小越友也プロデューサーの提案で「ギノザンチュ ヤイビン」とし、住民や海外の村人会、當眞淳村長ら村関係者も参加したPVも製作した。

 23日の村まつりでは、伊芸さんも参加して初の生演奏を披露。来場者の喝采を浴びて涙ぐんだ伊芸さんは「村が31年間受け入れてきた研修生や海外の村人会の人たちの思いも伝えられ、この歌で村民もみんな同じギノザンチュとしてつながった。集いでも、みんなで歌いたい」と話した。

 PVは村のフェイスブック(https://www.facebook.com/Ginoza.Okinawa/)で見られる。