【久米島で堀川幸太郎】久米島町は、第6回世界のウチナーンチュ大会(26~30日)に先駆けて25日、「世界の久米島ンチュ大会」を初めて開く。前夜祭が24日開かれ、琉舞や空手などの舞台、手料理を海外移住者と住民ら250人以上が楽しんだ。運営や出演に地元の3~89歳の約250人が携わった手作り行事だ。

初の「世界の久米島ンチュ大会」の前夜祭で、乾杯する海外移住者や住民たち=24日夕、久米島町仲泊の新興通り駐車場

 米国オハイオ州から訪れた邦江・糸数・モーリスさん(69)=町比嘉出身=は「温かい心に涙がぽろぽろ出る。生まれ島でやってくれるから、同級生にもたくさん会える」と喜んだ。

 今まではウチナーンチュ大会期間に町長らが那覇で歓迎していた。大会を丸ごと味わってもらう配慮でもあったが、大田治雄町長は「島で大会を開けばルーツを強く感じてもらえる」。

 大会は2013年、町出身で米国ユタ州の悦子・宮里・チデスターさん(54)が「先祖代々の歴史や自然豊かな『球美の島』の良さを伝える絆を築こう」と町に提案した。10歳まで育った島には、渡米後も、ほぼ5年間隔で里帰り。愛着深い故郷に貢献したいと同級生から人脈を広げた。

 前夜祭を準備した中心メンバーの宮里恵美子さん(71)は「告知のチラシを町に貼りだしたのは数日前。それでも多くの人が『お帰りなさい』と出迎えに集まった」と改めて島の優しさを実感していた。

 「世界の久米島ンチュ大会」は25日午後6時から町具志川農村環境改善センター。会費3千円。問い合わせは事務局、電話098(985)7121。