紙面の向上を目指すとともに、報道のあり方について識者の意見を聞く「沖縄タイムスと読者委員会」の第3回会合が25日、那覇市の沖縄タイムス社であった。「ゆいレール」の昇降機故障放置問題や高江、辺野古の米軍基地報道について、仲地博氏(沖縄大学学長)、仲本榮章氏(ウィルコム沖縄代表取締役社長)、糸数貴子氏(Weぷらんにんぐ代表)の3人が意見を述べた。

沖縄タイムスの紙面について意見や要望を述べる(右から)仲本榮章氏、仲地博氏、糸数貴子氏=25日午後、那覇市久茂地・沖縄タイムス社

 昇降機問題について仲本氏は、「観光立県で、お年寄りや障がい者も利用する中、タイムスがいち早く問題を取り上げ関係機関が動いた。記事化されなければ12月まで問題が続いた可能性もある。公共機関として日頃の保守点検、故障時の準備が必要だ」と強調した。

 東村高江での機動隊員の「土人」発言について糸数氏は、「『「土人」って何? 宇宙人?』という見出しを見て、若者が『土人』という言葉を知らないことにどうして記者が気付いたのかと感じた」と記事化の視点について指摘した。

 辺野古問題について仲地氏は、「国地方係争処理委員会は国と県が真摯(しんし)に協議し双方が納得する結論を求めた。どうすれば実質的協議になるか、新聞の力に期待したい」と要望した。