第6回世界のウチナーンチュ大会の最高齢参加者とみられる旧玉城村(南城市)出身の當山正雄さん(94)は25日、ブラジルから前回大会以来5年ぶりの帰郷を果たした。ブラジルの国旗カラーのリュックを背負い、しっかりとした足取りで那覇空港の到着ロビーに現れた當山さんは、出迎えた人たちに笑顔で応えた。(学芸部・榮門琴音)

知人らに出迎えられ、笑顔を見せる94歳の當山正雄さん(左から2人目)=25日、那覇空港国際線ターミナル(渡辺奈々撮影)

 県系1世。84年前、先にブラジルへ渡った両親を追って叔父と一緒に沖縄を離れた。当初は「農業が大変だった」が、後に車のメカニックになり、70歳まで働いた。「頑張って生活できた。孫は医者やエンジニアになり、ひ孫までいる」と誇らしげだ。

 「沖縄のことはよく思い出す。古里のことは全部覚えている。忘れないですよ」。ポルトガル語に時折、「タマグスクソン」「10歳の時」と日本語を織り交ぜながら思いを語った。

 直線距離約1万9千キロ、飛行機を乗り継ぎ、丸1日かかった長旅にも「全然疲れていない」と當山さん。「自分の島なので帰ってきていい気持ちになっている。親戚がいるので、また帰ってこられてうれしい」と喜んだ。

 同じころに移民した人の多くは亡くなったという。「5年後は100歳だから難しいかもしれない」と話したが、周囲の人に「元気だから大丈夫そうですね」と返され、笑顔を見せた。

 大会前夜祭パレードは26日午後3時から、国際通りである。国内外の参加者約5800人が行進する。