米国ロサンゼルスから参加した具志司さん(50)=那覇市出身=は、空手を普及させるため、共に渡米した父の新祐さん=享年73歳=の遺影が見守る中、力強く拳を突いた。

父・具志新祐さんの写真を前にポーズする司さん

 具志さん一家は1988年に米国へ。司さんは現在、自動車修理工場を経営する傍ら、4年前にがんで亡くなった父新祐さんが興した龍虎鶴唐手古武道の2代目として、遺志を継ぐ。「父から学んだ空手は己の身を守る武器、体をつくる技、そして精神を鍛えるもの」と振り返る。

 演武祭では「原点を忘れないように」と父の写真を演武エリアの隅に立てた。終了後、写真に合掌し「リスペクトの意味を込めた。言葉が出ないくらい」と感慨深げに汗をぬぐった。