【沖縄】沖縄市山里の介護施設「デイサービスライカム」に、幼い女の子を抱いた母子の古い写真が飾られている。2人はうるま市出身で、現在は米ジョージア州に住むウィリアム(旧姓・久高)トシ子さん(80)と米盛笑子さん(58)。世界のウチナーンチュ大会に合わせて来沖した親子が25日、デイサービスライカムで、撮影した元海兵隊音楽隊員のリチャード・ブルースさん(78)=米国=と57年ぶりの再会を果たした。

57年前の写真を囲むウィリアム・トシ子さん(中央)ら家族と、リチャード・ブルースさん(左から2人目)=25日、沖縄市山里・デイサービスライカム

 リチャードさんは1958年、キャンプ・コートニーに駐留。1年間の滞在中に沖縄の人々など400枚以上の写真を撮影した。現在は米国で暮らし、2012年からたびたび来沖して写真展を開いている。デイサービスライカムの職員が写真展に訪れたのを縁に、トシ子さん親子の写真を提供した。

 撮影当時、トシ子さんは23歳、笑子さんは1歳。トシ子さんの再婚を機に1971年に渡米した。ウチナーンチュ大会で帰省することを偶然知ったデイサービスライカムの職員が、リチャードさんとの再会を段取りし、歓迎会を開いた。

 トシ子さん、笑子さんと対面したリチャードさんは「米国に戻ってからも2人の笑顔が心に残っていた。会えてうれしい」と涙を流した。

 トシ子さんは「働き詰めで娘を育てたことや、故郷の風景がよみがえってくる」と懐かしそうに写真を見つめていた。