世界中から沖縄に帰ってきたウチナーンチュたちのパレード。雄飛して根を張った地と沖縄の文化を見事に融合させ、海外移民の父・當山久三が詠んだ「我らの家は五大州」を体現してみせた。国際通りは歓声と音楽で熱気を帯びた。「ただいま」「おかえり」「まっちょーたんどー」。
 

フラダンスを踊るハワイ沖縄連合会のメンバー=那覇市牧志・国際通り(下地広也撮影)

ウクレレを演奏しながら行進するハワイ州デービッド・イゲ知事=那覇市・国際通り

笑顔いっぱいで手を振るブラジルからの参加者

エルヴィス・プレスリー姿の男性も登場したラスベガス沖縄県人会

インド伝統の祈りの儀式「プージャ」を披露する喜納兼史さん(右から3人目)らインド県人会=那覇市・国際通り

フラダンスを踊るハワイ沖縄連合会のメンバー=那覇市牧志・国際通り(下地広也撮影) ウクレレを演奏しながら行進するハワイ州デービッド・イゲ知事=那覇市・国際通り 笑顔いっぱいで手を振るブラジルからの参加者 エルヴィス・プレスリー姿の男性も登場したラスベガス沖縄県人会 インド伝統の祈りの儀式「プージャ」を披露する喜納兼史さん(右から3人目)らインド県人会=那覇市・国際通り

<ハワイ>フラとウクレレ 盛大に

 ハワイ沖縄連合会の約600人は、アロハシャツで、国際通りを歩いた。フラやウクレレ演奏で沿道を盛り上げたほか、終盤は、三線やカチャーシーも飛び出し、にぎやかなパレードになった。

 同連合会専務理事で、ウチナー民間大使も務めるセリカク・ジェーンさん(78)=2世、ホノルル=は、「パレードを通じてハワイの文化や心を知ってもらえたら」と笑顔で話した。

 沿道でパレードを見学した92歳の玉橋ツルさん=那覇市=が参加者に「頑張って」と声援を送ると、お返しに「レイ」をプレゼントされ、大喜び。握手も求められ、「お元気でいてくださいね」と気遣いの言葉も掛けられた。

 パレードには県系3世のデービッド・イゲ米ハワイ州知事も加わり、ウクレレを奏でた。
 

<ブラジル>黄一色 サンバのリズム

 南米地域で最大の約千人が参加したブラジル沖縄県人会。出発前からサンバのリズムが鳴り響いた。

 そろいの黄色のユニホームに身を包み、ブラジルの国旗を片手に意気揚々と行進。サンバダンサーや楽器隊は休むことなく音を奏で続け、国際通りは「リオのカーニバル」と化した。

 県系2世の渡嘉敷アンドレアさん(35)は「家族のいる沖縄に戻ってくることができてとても幸せ」と誇らしげだった。

 「55年ぶりの沖縄」という県系1世の仲田和男さん(61)は「親戚たちにも会えて、絆を再確認することができた。感動した」と感無量の様子。和男さんのおいで2世の誠治さん(32)は「みんなから『お帰り』と言われ、オリンピック選手のような気分だよ」と満足げだった。

<米国>「自由の女神」にこやか

 「ミルクムナリ」のメロディーに合わせてラインダンスを踊るなど、パレードを盛り上げた米国からの参加者。ニューヨーク州は自由の女神の冠をかぶり登場。沿道の観客ににこやかに手を振り、子どもたちにお菓子を配った。

 ラスベガス州からはエルヴィス・プレスリーの格好をした男性が現れ、沿道をを沸かせた。

 蜂の衣装で行進したのはユタ州。「蜂はユタ州のシンボルの一つ。ユタ州の人たちはみんな働き者だからこのコスチュームにしたのよ」と参加者の女性は笑顔で話した。

<アジア>インド伝統の祈りの儀式

 アジアからは、インドやシンガポールなどの県系人が初めて参加した。今月発足したばかりのインド県人会は、インド伝統の祈りの儀式「プージャ」を披露。記念撮影に笑顔で応じた。

 国際通りにお香の香りが漂い、幸運の女神「ラクシュミ」に祈りがささげられた。県人会長を務める喜納兼史さん(28)は「儀式で世界と沖縄の平和を願った」。

 2年半前に仕事でインドに赴任。インドに住む県系人を探して、「会を大きくしていきたい」という。「今大会で活動を知らせることができたので、継続性のある会にしていきたい」と話した。

 アジアからの参加7カ国のうち、中国、シンガポール、インド、韓国は初参加。少人数ながらも、沿道に笑顔で手を振り、軽やかに歩を進めた。