本土の人間が心の奥底に持っている、沖縄への差別意識を感じた。ふだんは隠しているが、何かの折に飛び出す。

津嘉山正種さん

 この差別意識と、沖縄から米軍基地がなくならない問題は通底する。

 沖縄の声を聞くと言いながら馬耳東風で、自分たちのシナリオ通りに事を進める国にとって、沖縄人は「土人」であり、日本国民ではない。植民地の住民であり、生命と財産を守るべき存在ではないのだ。

 そうでなければ70年以上も、沖縄にこれだけの米軍基地を押し付け続けることはできない。

 本土では、沖縄で起こっていることは対岸の火事でしかない。特に東京では政治が遠い。

 沖縄人はいつまで、日本人の犠牲になり続けなければならないのか。こんな状態が続くなら、沖縄は独立したほうがいい。日本国民をやめ、琉球国民に戻るのだ。

 今回のニュースを聞いたとき、真っ先に思い浮かべたのは、沖縄人が“展示”された人類館事件だ。

 沖縄出身者の俳優として、演劇「人類館」のような、差別を描いた作品にずっと関わっていきたいと思う。(俳優)