躍動感と一体感に包まれた26日の世界のウチナーンチュ大会前夜祭パレード。約1・6キロの国際通りは、各国のにぎやかなリズムと鮮やかな色で染まった。ウチナーグチとさまざまな言語が交じり合う中、笑顔で練り歩いた約6千人の県系人と沿道の人々は互いに手を振り、抱き合いながら故郷を思う心を一つにした。

パレード参加者に笑顔で手を振る沿道の人たち=那覇市牧志(下地広也撮影)

■前夜祭パレード「まるでW杯のよう」

 「お帰りなさい」。各国から訪れた県系人を歓迎しようと、国際通りの沿道には多くの人が集まり、スマートフォンでパレード参加者と一緒に記念撮影する様子があちこちで見られた。

 「welcome! まっちょーたんどー」と書かれたうちわを掲げて歓迎したのは壺屋小学校の2~5年生の171人。同小3年の依田朋子さん(9)は「パレードはすごいにぎやかで楽しい」と笑顔。沿道でアルゼンチンの県系人から、お菓子をもらい「うれしい。人が多くて迫力がある」と目を輝かせた。

 那覇市安里の沿道のビルでは、窓ガラスに「Bolivia(ボリビア) おかえりなさい」の張り紙があった。ビルオーナーの又吉興穂さん(58)は「ボリビアには日本語教師をしているおいっ子がいる。私の自宅にはボリビアの県系人を宿泊させている」と話し、ビルから紙吹雪をまいていた。

 沿道でカリフォルニア州の旗を振っていた比嘉米光さん(68)=沖縄市=は「40年前の約7年間、カリフォルニアに住んでいたので思い出がたくさんある。感謝を込めて毎回パレードに来ている」と話した。

 沿道からの拍手や指笛の歓迎に合わせ、パレード参加者もヒートアップした。

 アルゼンチン県系2世の稲福マルセーラさん(47)は久しぶりの知人との再会に「アルゼンチンスイッチが入った」とハイテンション。20代の時にアルゼンチンに移住した岸本忠雄さん(73)=今帰仁村出身=は「国際通りは、まるでサッカーワールドカップの会場のようだ」と喜んだ。

 米オハイオ州から参加したサトコ・コートランドさん(68)=北大東村出身=は「ありがとう沖縄」と書いた手作りのうちわを持って参加。「故郷を離れてもみんな歓迎してくれる。懐かしさと感激で胸がいっぱい」とうれしそうだった。