世界26カ国・2地域から7297人の沖縄にルーツを持つ人たちが大結集した27日の「世界のウチナーンチュ大会」開会式。一般も含めた約1万3500人が沖縄セルタースタジアム那覇のスタンドを埋めた。沖縄県うるま市平安座に本家がある玉栄寛洋さん(66)のきょうだいはブラジルから訪れた3世のまたいとこ、カワカミ・ユキコさん(57)を無数の人だかりから探し当て、初対面に歓喜した。

またいとこ同士の初対面を喜ぶ田村明美さん(左)とカワカミ・ユキコさん=沖縄セルラースタジアム那覇

 玉栄さんの祖母・川上カマドさんと、ユキコさんの祖父・栄蔵さんは姉弟。玉栄さんは、栄蔵さんが戦前に渡ったブラジルに子孫がいることは知っていたが、ユキコさんの存在までは聞いていなかった。

 この日、「誰かに会えるのでは」と淡い期待を抱き、姉の田村明美さん(68)、弟の章宏さん(63)と3人で来場。バックネット裏の一角をカナリアイエロー一色に埋め尽くすブラジルからの参加者の1人に断片情報を当てると、ユキコさんを連れてきてくれた。

 「エイゾウ、知ってます」。片言の日本語だが、共通するキーワードからまたいとこだと確信。「あい、(栄蔵さんと)そっくりさー」。明美さんはたまらずユキコさんを抱きしめ、ほおを何度もなでた。

 きょうだいみんなで「奇跡的」「やっぱり絆で結ばれている」と大喜び。ユキコさんも「まさかこんな出会いがあるとは」と驚きつつ、「沖縄は私のオリジン(原点)」としみじみと語った。(社会部・島袋晋作)