どこかホッとする懐かしい香りが食欲をくすぐる。まず熱々のおみそ汁を一口。全身に温かさがじわ~っと行き渡る幸せを味わいながら、いざ卵かけごはんへ。ほかほか白飯に、温泉卵とおかか、特製みそソースをしっかり絡ませ、大ぶりスプーンで一気にかき込めば、口いっぱいにこっくりした甘じょっぱさが広がる-。

特製味噌ソースを使ったまるたまごかけごはん。一日の始まりにふさわしい優しい味わいだ

「味噌の魅力を提案していきたい」と語る店主の中西武久さん。店内で料理に使われている「王朝味噌」「うこん味噌」なども販売する=那覇市泉崎

「味噌めしや まるたま」の場所

特製味噌ソースを使ったまるたまごかけごはん。一日の始まりにふさわしい優しい味わいだ 「味噌の魅力を提案していきたい」と語る店主の中西武久さん。店内で料理に使われている「王朝味噌」「うこん味噌」なども販売する=那覇市泉崎 「味噌めしや まるたま」の場所

 体の芯から気力がみなぎる、まさに“至福”の朝ごはん。那覇市泉崎の「味噌(みそ)めしや まるたま」だ。朝食で一番人気の「まるたまごかけごはん みそ汁セット」は500円。毎朝でも食べられるお手軽な値段も魅力の一つだ。

 店のメニュー全てに「玉那覇味噌(まるたま味噌)」を使う。実は、店主の中西武久さん(45)の母方の家業は玉那覇味噌醤油(市首里)。創業160年余の今も昔ながらの製法を守り、無添加・天然醸造にこだわる「手をかけた自然な味わい」を知ってほしいと3月、店をオープンさせた。

 中西さんに玉那覇味噌の魅力を語らせれば止まらない。玉那覇味噌5種類の味の違いを知り尽くし、それぞれの風味を生かせる料理法を探求し続ける。

 昼メニューの味噌汁定食(700円)は、国産大豆使用で香りと深みの際立つ王朝味噌を使う。肉味噌納豆(100円)には首里味噌と合わせ味噌を。夜メニューでは、野菜スティックと共に5種類の味噌の食べ比べ(640円)も味わえる。

 「味噌は主役にも脇役にもなる」との言葉通り、全メニューに味噌を使いながらも「味噌一辺倒」の顔ぶれではないのもさすがだ。生姜焼き(970円)やドライカレー(890円)、まるたまカプレーゼ(800円)もお試しあれ。味噌の多彩な顔に舌鼓を打つこと受け合いだ。(社会部・篠原知恵)

 【お店データ】那覇市泉崎2の4の3。朝は午前7時30分~同10時、昼は午前10時~午後2時、夜は午後5~10時。日曜定休。電話098(831)7656。