「先達への深い尊敬の念と強い絆」が伝統空手を守り継ぎ、発展させてきたことを26日に開かれた那覇市主催の「空手・古武道のまち」シンポジウムであらためて感じた

▼シンポでは「温故知新・写真が語る師の訓(おし)え」と題し、6流会派の代表が流祖やその高弟の師匠らが説いた極意だけではなく、その人柄、功績を紹介した。先達の歩みが、空手発祥の地・沖縄の歴史を築いてきたことを再認識した

▼空手新聞代表で「沖縄伝統空手古武道ブランド総研」の統括副理事長の濱川謙さん(76)は流会派の揺るぎない伝統と発祥の地というルーツ性を「元祖力」と位置付ける。「元祖力が沖縄を空手のメッカとし、世界中の空手愛好家をこの地に招く尊崇と憧憬(どうけい)のブランドになる」と力説する

▼23日は那覇市・国際通りで約4千人の一斉演武が成功し、ギネスの新記録を樹立。空手の日の25日は「ウチナーンチュ大会空手・古武道交流演武祭」が開かれた

▼「10月はウチナーンチュと空手の二つのルーツを求めるうねりが起きた」と濱川さんはいう

▼県などが東京五輪の空手の「形」競技の県内開催を求めている。開会式での演武や事前合宿誘致などがあり、世界にアピールする絶好の機会だ。だが、五輪はゴールではない。世界からの尊崇と憧憬を永続的に集めるよう県民全体で応援したい。(与那原良彦)