沖縄県石垣市伊原間のサビチ洞内に保存されていた程順則(ていじゅんそく=名護親方)の実母と義母の厨子甕(ずしがめ)(骨壺)が28日、名護博物館(比嘉久館長)に寄贈された。贈呈式で、所有者の伊原間観光開発(社長・保田伸幸石垣ケーブルテレビ社長)の嘉数博仁常務が「大切に守り、伝えてください」と稲嶺進名護市長に目録を手渡した。

程順則の義母の厨子甕に見入る稲嶺進名護市長(右から2人目)ら。奥は実母の厨子甕=28日、名護博物館ギャラリー

 同博物館よると、二つの厨子は少なくとも約40年前に那覇市識名の程家(名護家)の墓から何らかの理由で紛失し、売却され石垣へ渡っていた。

 実母の厨子は高さ62センチ、幅約38センチ。義母の石厨子は高さ66センチ、幅54・6センチ。それぞれに文字が刻まれ、名前や生前の記録などが記されている。

 稲嶺市長は「感無量。名護市民は程順則を敬愛し、彼が広めた六諭衍義(りくゆえんぎ)は子どもたちの道徳教育にも使われている。大切にしたい」と喜んだ。

 二つの厨子は11月13日まで、同博物館ギャラリーの「名護親方・程順則展」で展示される。入場無料。