琉球国王が即位する際に中国皇帝から贈られ、冊封など重要儀式の際に着用していた国宝「玉冠」の展示が28日から、那覇市歴史博物館で始まった。11月6日まで。実物とレプリカ(複製品)の同時展示は今回が初めてで、レプリカの製作過程が記されたパネルも設置される。

国宝「玉冠」の実物(手前)とレプリカ=那覇市歴史博物館

 金や銀、碧玉(へきぎょく)など7種類の玉が12本の金筋に24個ずつ、計288個施されており、金簪(きんかんざし)の頭の部分には、王権を表す龍2頭が精密に刻まれている。現存している琉球国王の王冠は、世界中でこの1点のみ。

 同館では玉冠の特別展示を通常、年2回開くが、管理上の理由などから公開は通算30日に限られている。同館学芸員の鈴木悠さんは「貴重な国宝をぜひ見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。

 問い合わせは同館、電話098(869)5266。