世界各地の県人会長とウチナー民間大使が課題や展望を語り合った28日の「ゆんたくさびら世界のウチナーンチュ」。県人会に若い世代を集めたい、次世代にどう引き継ぐか、各県人会の交流を深めるには…。ウチナーネットワークの継承と発展を目指し、白熱した議論を展開した。

ネットワーク強化など、各国県人会の課題などを議論する参加者=那覇市・県市町村自治会館

 次世代を担う人材育成や県人会同士のつながりの強化などを盛り込み「私たちの行動宣言」を発表した。

 会場となった那覇市の県市町村自治会館ホール。ウチナーンチュのリーダーたち約170人が10人前後ずつ一つのテーブルを囲み、それぞれが抱えている課題を挙げた。

 共通したのは、「若者にどう伝えるか」や「若い人が集まらない」など、次世代継承に関する課題。さらに、「同世代が少なくてまとめきれない」や「会員が高齢化している」など、県人会の運営や存続について悩む声も相次いだ。

 リーダーたちは、2020年まで、1年ごとの「理想達成までのシナリオ」を作成。世界共通の県人会用サイトの作成やSNSを活用した若者への情報発信、国内県人会との関係強化などさまざまなアイデアが出た。

 あるテーブルは、制定が承認された「世界のウチナーンチュの日(10月30日)」は毎年、「ピクニックやパーティーなど各県人会がテーマを決めて集う」と提案。ウチナーンチュネットワークの強化に向け、行動することを確認し合った。

 会議は「私たちの行動宣言」として、(1)次世代を担う人材育成の強化(2)沖縄文化の発信と文化交流の推進(3)県人会同士のつながりの強化-を掲げた。

 ペルー県人会の屋良アルトゥロ会長は「若い世代の参加が減少傾向にあり、経済的課題を抱えるなど、世界の県人会が共通の課題を抱えていることが分かった。課題解決に向け、情報交換ができる有意義な会議だった」と評価。ワシントンD.C.沖縄会のアサト・逸子会長は「県人会同士つながりが持てるというのはありがたいこと。とても貴重な時間になった」と話した。