「うまんちゅ三線大演奏会」が30日、沖縄セルラースタジアム那覇であり、沖縄県内・海外のウチナーンチュら1441人が「かぎやで風節」や「てぃんさぐぬ花」など4曲を一斉演奏した。沖縄が誇る伝統楽器の音がスタジアムに響き渡った。

会場が一体となって「てぃんさぐぬ花」の演奏と歌を披露した=30日午前、セルラースタジアム那覇

 1時間15分ほどの演奏会では、当初の予定になかった「安里屋ユンタ」も演奏。きれいにそろった三線の音と歌声に、一緒に口ずさむ観客の姿もあった。

 同演奏会を提唱した「琉球古典音楽」人間国宝の照喜名朝一さん(84)は「心の絆が三線の音になって表れた」と笑顔。目標の最大6千人に届かなかったが「恒例イベントとして定着させ、5年間しっかり準備すれば、次は1万人の演奏もできるはず」と話した。

 「組踊音楽歌三線」人間国宝の西江喜春さん(76)は「国境、流派を超えて音と心が一つになっていた」とうれしそうに話した。

 米国ミシガン州から来沖し演奏したトミコ・ムロトコフスキーさん(65)とフサ子・マコームさん(68)は「大人数の演奏に感激した。もっと参加できるイベントを増やしてほしい」と話した。

 目を閉じて聴いていたペルー2世の嵩原良子さん(86)は「弾けないけど、三線は大好き。毎晩のように弾いていた父親を思い出した」と懐かしそうに語った。