カラシ菜や小松菜、チンゲンサイなど、この時期から出回る沖縄県産葉野菜の卸売価格が昨年比で1・5~1・9倍になるなど高騰している。10月に県内で高温が続いたことで農家の植え付けが遅れ、品薄になっている。市場関係者は、価格が落ち着くのは出荷が本格化する今月下旬以降とみている。

小松菜畑(2013年7月撮影)

 沖縄協同青果によると、10月のチンゲンサイの1キロ当たりの卸売価格は593円で前年同月(308円)の1・9倍、小松菜は560円で前年(293円)の1・9倍、カラシ菜は441円で前年(301円)の1・5倍となった。ニラやネギの価格も上昇傾向がみられるという。

 沖縄気象台によると、沖縄地方の10月の平均気温の平年差はプラス2・1度で、統計を取り始めた1946年以来、10月の最高記録を更新した。那覇の平均気温は27・7度で、平年より2・5度高かった。

 同青果の担当者によると、この高温が葉野菜の成長に悪影響を与えたことに加え、害虫の発生も増加。低成長や品質の悪化により、出荷をやめた農家もいるとみられる。

 葉野菜の生産が盛んな豊見城市で野菜を直売するJAおきなわ食菜館「とよさき菜々色畑」の担当者は「夏野菜のゴーヤーやヘチマが終わり、例年、この時季からどんどん葉野菜が出てくるが、今のところ入荷は少ない」と説明。

 県外産のレタスやキャベツも日照不足などの影響で品薄となり、高騰が続く。同担当者は「客はジャガイモやニンジン、モヤシなど価格の変動が少ないものを中心に買い求めているようだ」と話した。