【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊は、今年1月に米ハワイ州オアフ島沖で発生した大型輸送ヘリCH53Eスーパースタリオン2機による衝突墜落事故の主要因について、不十分な飛行訓練に起因する操縦士の技量不足が招いた判断ミスなど人的要因との調査報告書をまとめていたことが3日までに分かった。

CH53E大型輸送ヘリ(沖縄県内、2012年撮影)

 報告書は、CH53Eヘリの飛行訓練時間について、海兵隊の規則では月に約15時間は必要と定められているものの、墜落した2機の操縦士らは月に約4~5時間程度と必要基準を大幅に下回っていたと指摘。夜間飛行訓練に必要な技量を習得しておらず、編隊飛行時の航空機間の適切な距離を保てなかったために衝突し、墜落したなどと分析している。

 報告書は、「操縦士らが十分な訓練を行えないため、安全な着陸など基本的な技量不足を認識していた」などとも指摘。事故当日の夜間飛行訓練は行われるべきではなかったとの見解も示している。

 米海兵隊幹部らは、国防費の大幅削減が機体の整備など運用面に深刻な影響を及ぼし、操縦士らの飛行訓練の不足を招いているなどと懸念を表明していた。

 事故は1月14日午後10時半ごろに発生した。報告書は、衝突時の爆発で2機の乗員12人全員が即死したと結論づけている。調査は、機体の構造的欠陥ではないとの認識を示している。