【宜野湾】画家・彫刻家の故山田真山さんが沖縄平和祈念像(糸満市)の原型を制作した宜野湾市普天間のアトリエ壁面に、何者かがスプレー塗料のようなもので落書きをしていたことが4日までに分かった。遺族らは「場所の意味を知らずに落書きしたとは思うが、悲しい」と胸を痛めている。

故山田真山さんのアトリエ壁面の落書き。下の扉の落書きは昨年されたものだという=4日、宜野湾市普天間

 山田さんの三女の真佐子さん(69)らによると、落書きは10月初めごろに書かれたようだといい、2階部分の壁に黒、白、ピンク色の塗料で丸い花か顔のように見える絵やアルファベットなどが記されている。

 故真山さんは1957年から18年かけ、このアトリエで平和祈念像の型を制作し、完成直後の77年に死去した。自身も紅型作家である真佐子さんは「描くべき心の叫びがあるなら壁にではなく自分にぶつけ、自らを高める努力をしてほしかった」と語る。

 アトリエを所有する沖縄協会(東京)は「落書きは承知しているが、予算の問題で直ちに対応するのは難しい」と苦慮しており、関係行政機関とも相談したいとしている。