米軍北部訓練場のヘリパッド建設予定地「G地区」と国頭村宇嘉川河口部を結ぶ歩行訓練ルートの整備で、沖縄防衛局が沖縄森林管理署に届け出た伐採範囲にある立木が4694本に上ることが4日までに分かった。歩道の幅1・2メートルと、両端の各0・9メートルの全体で幅3メートルが伐採対象。四つのヘリパッド建設で2万4325本の立木を伐採する計画で、「やんばるの森」に生息する希少種への影響が懸念されている。

上陸訓練歩行予定ルート

 工事期間は今年10月下旬から来年2月末まで。四つのヘリパッド同様に、政府方針である「年内の工事完了、北部訓練場の過半返還」を目指し、急ピッチで工事を進めるとみられる。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんが、社民党の福島瑞穂参院議員を通して、防衛局の事前協議書と管理署の回答書を入手し、明らかにした。

 歩道は長さ2570メートル、面積3084平方メートル。そのうち歩道1750メートルとその周囲が今回の伐採の対象になる。重機で整備し、残りの部分は人力で伐採する予定という。伐採面積は約5592平方メートルになる。

 直径が4~46センチ、高さ4~12メートルのリュウキュウマツやイヌマキ、広葉樹など4694本。北上田さんが防衛省に申し入れした際には、歩道の幅1・2メートルと説明を受けたが、実際には両端の各0・9メートルを含む幅3メートルが伐採の対象になる。

 管理署は今月2日付の同意書の中で「国有林野の現状変更及び立木伐採に際し、貴局(防衛局)の責任において、地元対応等を行うことを条件として、同意する」と建設に反対する住民らへの対応を求めている。

 北上田さんは「樹木の本数が多く、今回の対象外を含めるととんでもない伐採になる。防衛局は自主アセスの結果を公表せず、知らないうちに貴重な自然が壊される」と危惧した。

 管理署は10月31日に現地調査を実施、立木の本数などを数えた。同ルートでは、海岸から上陸する歩兵部隊とG地区ヘリパッドを使用する航空部隊が一体となった訓練を展開するため、これまでより訓練場の機能強化につながると指摘されている。