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  • 映画「沖縄 うりずんの雨」の上映会が米ハーバード大で開催された
  • ユンカーマン監督は「米市民には沖縄問題を解決する責任がある」
  • こうした動きを州や連邦レベルに広げるための具体的行動の議論も

 【平安名純代・米国特約記者】米マサチューセッツ州ケンブリッジ市内のハーバード大学で4日、ドキュメンタリー映画「沖縄 うりずんの雨」の上映会が開催された。同大での上映は今回が初めて。同大の教員や学生、同市近郊在住の県系人ら約80人が足を運び、上映後の質疑応答は予定時間を大幅に上回るなど関心の高さをうかがわせた。

ハーバード大学で開催された映画「沖縄 うりずんの雨」の上映会で米市民の責任を問い、行動を呼び掛けるジャン・ユンカーマン監督=4日、米マサチューセッツ州ケンブリッジ市内

 アンドルー・ゴードン同大歴史学部教授は「歴史を踏まえ、沖縄の人々がまさに今、何に直面しているのかがよく理解できた」と評価。同映画のジャン・ユンカーマン監督は「沖縄に基地を押し付けているのは米国だ。米市民には沖縄問題を解決する責任がある」と行動する必要性を訴えた。

 映画は、ペリー来航から沖縄戦と米軍による占領、コザ騒動や女性への性暴力、沖縄国際大学ヘリ墜落や新基地建設反対の闘いなどを映像でつづり、元米兵や加害者の元米兵へのインタビューなど米国人の視点を軸に、日米から犠牲を強いられ、抑圧されてきた沖縄の近代史を描いている。

 上映会は、同大ライシャワー日本研究所が主催した。司会をアレクサンダー・ザルテン同大准教授が務め、ユンカーマン監督とゴードン教授らを囲み、約40分に及んだ質疑応答では「私たち一人一人がこの責任とどう向き合うかが問われていると感じた」「米軍基地の問題は簡単ではない。私たちに具体的にできることは何か」などの意見が交わされた。

 上映会には、昨年12月に可決されたケンブリッジ市議会の新基地反対決議に尽力したジョセフ・ガーソン氏も参加。上映会終了後のレセプションでは、こうした動きを州や連邦レベルに広げるための具体的行動を熱心に議論する参加者らの姿も見られた。

 上映会はハーバード大学を皮切りに、ニューヨークやサンフランシスコ、ポートランド、バンクーバーなど北米8都市で開催される。