【鹿児島県沖永良部島で西江千尋】琉球王国の三山時代、北山王支配下の沖永良部島を統治した北山王の次男「えらぶ世之主(よのぬし)」の没後600年記念事業の一環で5日、北山王の伝説を表現した劇「北山の風」の上演やシンポジウムが和泊町内であった。和泊町・今帰仁村交流促進実行委員会が主催した。

沖永良部島の中高生と共演し、ダイナミックなステージで沸かせた「北山の風」=5日、和泊町・笠石海浜公園(西江千尋撮影)

 やんばるの小中高校生が今帰仁城落城に秘められたあだ討ちの歴史物語を演じる「北山の風」は、和泊町の笠石海浜公園で上演された。

 舞台の最後の踊り「ダイナミック琉球」では沖永良部の中高生も共演。北山王の次男・えらぶ世之主が統治した沖永良部の地で、互いに絆を強めた。

 物語は、側近の本部太原(もとぶていばら)の裏切りによって父の北山王を殺された息子・千代松が敵と立ち向かうストーリー。地謡や舞踊にも沖永良部の人たちが参加した。

 多くの観客が訪れ、小中高生たちの熱演に拍手と指笛を送った。

 北山王役の島袋勇輝さん(17)=北山高2年=は「歴史の中で沖縄とつながっている沖永良部で公演でき、運命を感じる」と笑顔。和泊町の宗武彦さん(67)は「すばらしい舞台だった。これを機に、沖縄との交流が続けばうれしい」と話した。