鹿児島県の和泊中学校あかね文化ホールであったシンポジウムでは、沖縄国際大学の上原靜教授、今帰仁村歴史文化センター前館長の仲原弘哲さん、新見公立大学(岡山県)の原田信之教授が講演。約170人が聞き入った。

講演に耳を傾ける参加者=5日、和泊中学校あかね文化ホール

 上原教授は、和泊町にある世之主城跡について、城の最も高い展望台の部分の造りが沖縄本島の城に「極めて共通している」と指摘。世之主城跡はまだ本格的な発掘調査がされておらず「今後の調査で明らかになるだろう」と期待した。

 仲原さんは、薩摩が沖永良部を侵略した1609年以降、ノロ制度など琉球の文化が禁止されたことに言及。「それでも、祭祀(さいし)におけるノロの存在は現在まで残っている」と、沖永良部と琉球のつながりの深さを説明した。

 原田教授は、島で語り伝えられてきた「世之主伝説」について「古くから語りの歴史があり、記録として非常に重要」と話した。