恩納村でエコツアーを手掛ける「ちゅらさ工房」の仲西美佐子さんが、2017年用「ウチナーグチカレンダー」を制作した。「アシジャ(げた)」「アンダガーミ(油つぼ)」など1日1語ずつ、日用品や料理、自然などに関する365語を紹介。「先達たちは自然と丁寧に折り合いをつけて生きてきた。知恵のこもった言葉を伝えたい」と話す。1296円、書店で販売中。

ウチナーグチカレンダーを手にする仲西美佐子さん。一日ひとつずつ言葉と写真を掲載した=恩納村のちゅらさ工房

ウチナーグチカレンダー

ウチナーグチカレンダーを手にする仲西美佐子さん。一日ひとつずつ言葉と写真を掲載した=恩納村のちゅらさ工房 ウチナーグチカレンダー

 カレンダーは日用品、農業や漁業の道具、草木、貝など月のテーマごとに、しまくとぅばの名前と写真を1日一つずつ掲載。短いエッセーも添えた。写真は、開花や実り、時季に合わせ撮影した労作だ。

 「会話は日本語だが祖父母の会話はうちなーぐち」。仲西さんは祖父母を通し、しまくとぅばに親しんだ。「時季や場所で実が異なり、子どもたちはつまんで食べるが楽しみだった」

 4月のページは、食べられる実を紹介。イチゴだけでも、イチュビ(リュウキュウバライチゴ)、ウフバーイチュビ(ホウロクイチゴ)、タカイチュビ(リュウキュウイチゴ)、ムジイチュビ(ナワシロイシゴ)など4語を載せた。

 カレンダーが伝えるのは先人たちの知恵だ。食べられる植物や貝は細かく区別し、しまくとぅばでそれぞれ名付けている。一方、毒針がある小型イモガイは「クールーンーナ」と総称があるだけ。仲西さんは、先人たちが、伝える必要がある物を名付けたことが分かるという。

 「言葉を通して、沖縄の人々が自然とうまく付き合ってきたことが分かる。地域を知り、沖縄のすてきなところを伝えたい」と話す。