「言葉は人の心の色」。役者の北島角子さんに教わった言葉だ。

宜野座映子さん

 今回「土人」と発言した機動隊の表情は嫌悪に満ちていた。動画を見て、自分に向けられたと、ドキッとした。同時にその吐き出すように言った言葉がウチナーンチュみんなに向けられていると思った時、傷はさらに深くなった。

 ベトナム戦争で人を殺したことを告白し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながら反戦を訴えた元海兵隊の故アレン・ネルソンを思い出す。

 彼は「海兵隊では全て上官に従うこと、自分の頭で考えないことを、徹底的に訓練された」と語っていた。

 今回の差別発言をした機動隊員もきっとそのような権力機構の中にいるのではないか。そうでなければあの緊張した現場でとっさに口に出るはずがない。国の決めたことにNOと言うウチナーンチュは徹底的に弾圧してもいい、という権力機構の中にある2人の機動隊員をすぐに離島させてもこの発言は消えない。

 けさも高江の現場には午前3時半から工事用トラックが列を連ねてN1ゲートに入っていった。全国から派遣された何百人もの機動隊員に守られて。

 全国に機動隊派遣を要請した県公安委員を罷免させず、全国の機動隊撤退を決議しない県議会の責任は重い。これほどまでに沖縄の「命」が脅かされているのに。