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  • 高江ヘリパッドに通じる県道70号で観光バスが30分以上、足止め
  • 機動隊は通さない理由を一切答えず、県警は「詳細を確認中」と説明
  • 乗客らは「国民の自由を規制するのはおかしい」と反発した

 ヘリパッド建設に反対する市民らが抗議活動を行っている東村高江のN1ゲートに通じる県道70号で7日午後、乗客約20人を乗せた大型観光バスが、警戒警備中の機動隊員に、30分以上足止めされた。乗客らは「プラカードを掲げているわけでもないのに、通さないのはおかしい」「公道を規制すること自体疑問」と反発の声が上がった。停車指示について県警は「現在、詳細を確認中」としている。

観光バスを止める機動隊員。乗客が車内から撮影した=7日午後、東村高江(提供)

 乗車していたのは長野県からの観光客。平和祈念公園や嘉手納基地、伊江島などを回る3泊4日の平和学習ツアーで、東村高江を訪れたのはツアー2日目。目的地のN1ゲートから1、2キロ離れたメインゲートで通行止めに遭った。午後3時から約35分間停車したという。

 運転手の30代男性によると、メインゲートで機動隊員数人に停止を求められ、「どこに行くのか」と尋ねられ、「まっすぐ進む」と答えたところ「中で待っててください。通せません」と言われた。乗客からは「なぜ通さないのか」と質問が相次いだが、「機動隊員は一切答えなかった」という。

 前方に機動隊員2人が立ち、後方にバリケードの柵を一つ置かれ、「前にも後ろにも動けない状態だった」。後からきた普通車5、6台は通行を許可された。運転手は「ドライバー仲間で通行止めに遭ったことは聞いたことがない。止められるのは自分のバスが初めてなんじゃないか」と戸惑う。

 乗客の一人の弁護士(67)は「国民の自由を規制するなんておかしい。ふみにじっている」と怒った。ツアーの企画をした女性(33)は「怒りというよりもあきれる。国家という大きな権力が日常をも脅かしている」と話した。